名刺やフライヤー(チラシ、ビラ)などは「紙」で作るもの。そうお考えの方は多いでしょう。しかし、近年は紙のように見えるLIMEX(ライメックス)と呼ばれる素材で名刺やフライヤーなどを作る方もいらっしゃいます。また、クリアファイルやレジ袋など、一部のプラスチック製品をLIMEXに置き換える方も増えています。
LIMEXの原材料は石灰。これが紙やプラスチックに代わる素材になると話題になっているです。
LIMEXのポジティブな特徴は以下の通りです。
- 木や石油という資源を守る
- 水を節約できる
- 製造から廃棄までにかかるCO2(二酸化炭素)量を削減できる
- 日本国内でも100%自給自足ができる
紙を作るには木を伐採し、水を多く使います。LIMEXは石灰が主原料なので、木を必要としませんし、水もほとんど使いません。環境保護の観点から、LIMEXを選びたいという方もいらっしゃいます。
プラスチックの代替品として使う場合には、石油の節約にもつながります。私自身も、LIMEXを使ったレジ袋「LimeAir Bag(ライムエアーバッグ)」を手にしたことがありますが、質感や強度はプラスチックのそれとは変わらず、非常に使いやすいという印象でした。
日本には木が多いのですが、それが全て紙の原料になるとは限りません。むしろ輸入材が多く使われているのです。過剰は使用は良くないものの、国内自給率100%である石灰に期待が寄せられるのも当然なのかもしれません。
そんなLIMEXにもネガティブな特徴も見られます。
- 費用が高い
- 処分する方法が紙と同じとはいかない
- 耐久性が気になる場面がある
まず、LIMEX自体が一般的な紙と比べて高い傾向にあります。当然ながら印刷の費用も上がる傾向です。「予算が十分にある」「値段の高さよりも、環境へのメリットを優先したい」など、LIMEXの魅力が勝る場合に選択肢にしたいという方もいらっしゃることでしょう。
LIMEXには石油由来の素材が多少なりとも入っています。そうなると、紙と同じ処分方法とはなりません。紙なら「資源ごみ(古紙。雑紙など)」になることがありますが、LIMEXだと「可燃ごみ」となるケースが多いでしょう。再利用できないという点にも注意が必要です。
そして、耐久性にも注意しなければなりません。一例として、LIMEXを使ったポスターは、屋外に長く掲出しない方が良いと思います。色褪せもさることながら、LIMEX自体の劣化も気になります。LIMEXにも適材適所があるということです。
環境配慮型素材として話題のLIMEX。活用したいという場合には、メリットとデメリットを知った上で、使うものを厳選すると良いでしょう。それでも、新たな技術というものには目を見張るものがありますね。
※ LIMEXは株式会社TBMの登録商標です

